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全保連のCMの謎

全保連のCMを見たことありますか?2016年9月からCMが始まりましたのでかれこれ2年くらいはテレビCMを流していることになります。相当のお金がかかるはずですが、宣伝としての効果がそれ以上だと見込んでのことでしょう。すごいですね。全保連のCMは以前からわけが分からないと言われていますが、それはつまり大家向けの内容になっているからなのだと思います。

2016年9月に始まった通称、じたばた編は家賃が入っていないと苦悩する大家をひたすら流し、でも全保連に入っていて良かったね、で締めています。これも分かりづらいですが、家主でなくともなんとなく意味が分かるかもしれません。全保連が家賃保証会社というのは分からなくても、家賃が入ってこなくても大家に安心なサービスなのだろう、位には理解してもらえると思います。イメージは完全に保険なのでしょうが。

その3ヵ月後、2016年12月には通称、渡したくない編があります。これは部屋を見に来た入居予定者に契約が決まって鍵を渡すところなのでしょうが、家主は鍵を渡したくない!なぜなら家賃を払うかどうか分からない入居者には部屋を貸したくないから!という内容ですが、しかし、鍵を渡す場面ということは契約が決まったから鍵を渡すわけで。その人に部屋を貸したくないなら入居審査の時点で拒否べきです。それをせずに契約が決まってから鍵を渡さないというのは完全に契約不履行ですのでこれはどう考えても家主の行動が意味不明。CM上の演出です、といえばそれまででしょうが、何を言いたいのかが分からない。

しかも世の中には全保連=家賃保証会社と分かっていない方も多いでしょう。それでよくこんなことやったな、と思います。電通が入っていてこれかよ、と思ってしまいます。奇をてらいすぎたというか、なんというか。入居者は誰が家賃を遅れるかが分からないので家賃保証会社が入っていれば大丈夫、入っていなければ部屋は貸せないということを言いたいように見えますが、それにしても意味不明です。

2017年9月、3作目の借りたい部屋がある編ですが、これは不動産屋に断られ続けた入居希望者が困っていると、天からの声(?)で全保連を使うと部屋が借りられるよ、とお告げ(?)があり、全保連を使って部屋を借りられたというような内容です。3作目は入居希望者目線で作っているようですが、やはりわかりにくい。全保連=家賃保証会社が分かっていない方にはさっぱりというのもありますし、そもそも家賃保証会社とは何かを一切触れていません。これで分かる人はどれほどいるのだろうか?

そして2017年10月、早くも4作目が出ました。広告が出ている部屋を借りたいという入居希望者に対してもう決まった、と言う不動産屋。内覧もせずに部屋を借りたいという入居希望者も謎ですが、CMのことですからいいでしょう。不動産屋、やる気なさすぎです。普通、仲介会社は入居希望者には積極的に貸せる部屋を案内します。そうでないと仲介料は入ってこないから。あのCMを見ていると家賃保証会社に入らない人は全てお断りのように見えます。CMの最後では全保連を使ってもダメですか?と聞くと手のひらを返して貸し出せると言い出す始末。

2018年1月には安心の証編が出ました。怪獣が部屋を借りに来ているのですが、貸せないのでお引取りくださいと案内しています。しかし、全保連を使うとなるとやはり手のひらを返して部屋を貸せると言い出す不動産屋。怪獣というのはCM上の演出でしょうが、私にはこれは外国人には部屋を貸せないというように見えました。外国人でなくても良いです。特定の職種の方とか、高齢者とか、障害者とか、そういう人には部屋は貸せない、だけど家賃保証会社が付けば部屋を貸せるというように見えました。

2018年9月に6作目のデーモン閣下編が出ましたが、やはり内容は5作目の怪獣と同様で、特定の方には部屋を貸せないというように見えました。3作目以降は一応、入居希望者目線で作っているようにも見えますが、家賃保証会社の利用率は現状7割~8割程度。需要は高まっているのは事実ですが、保証会社を使わなければ部屋を貸せない、とまでは言えないのが現状ですので無駄に不安を煽っているようにも見えます。そして全保連を使えば全てうまくいくように見えますが、実際には全保連でなくとも家賃保証会社であればたいてい、どこでも良いはずです。特に仲介会社にとっては。管理会社は部屋を貸す条件に特定の保証会社を指定している場合もありますので、その場合にはCMのようなことにはなりえません。

結局、宣伝ツールとして全保連の名前を売り、全保連を使えば賃貸借契約がうまくいくようになるといいたいのでしょうが、肝心の家賃保証会社がどういうものなのかが全く伝わないのが残念でしょうがない。見せ方がうまいかどうかは別にして、楽待の動画冒頭で紹介している家賃保証会社の説明の方がずっと分かりやすい。

まー、結局は家主とがっちり結びたい保証会社のCMであって、入居希望者には分かってもらえなくてもよいようにも思えます。知名度が上がるのは間違いないです。

とりあえずテレビで大々的に流すなら
・家賃保証会社は保証するのが仕事
・遅れた際には家主に一時的に立て替える
・支払いで困ったら早めに相談してね
の3つは入れてほしいと思います。回収部隊の立場で言って。

全保連のCMに興味のある方はyoutubeの全保連チャンネルを見ると良いです。最近なんでもyoutubeですね。

しかしCMには経営戦略が大きく絡むからなー


色々と文句を言っているように見えるでしょうが、業界的には超大手企業で、影響力が大きいのでそれだけ期待しているんです。

ご意見は info@hohsokaisha.jp まで

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