家賃保証会社社員が本気で何でも答えたら

家賃保証会社に関してネットには嘘や誤解が多すぎる。だから自分が答える!

家賃保証会社が行う33の取り立て方法と対策

家賃が遅れれば家賃保証会社が立て替えます。ですが、立て替えたら回収するのが家賃保証会社です。でないとお金が出たまま戻ってきませんので。家賃なんだから待っていれば払ってくれる、なんていうのは大間違いで、保証会社から連絡しないと逃げ得になります。

だから、家賃保証会社の回収部隊は必死です。

今回はそんな家賃保証会社の回収行動一覧です。実際に私がやっているか、私がやったことがあるかは別として、やっていると聞いたことがあることまでまとめました。一部はグレーなものがありますし、一部は先日紹介した違法取り立て35選ともかぶりそうですが、下記はすべて合法の範囲内での話です。

電話編


  1. 固定電話にかける
  2. 携帯電話にかける
  3. 連帯保証人にかける
  4. 緊急連絡先にかける
  5. 同居人にかける
  6. 友人・知人にかける
  7. 職場にかける
  8. 学校にかける

家賃が遅れたときには契約時にもらっている電話にかけるのは基本中の基本です。固定電話、携帯電話にはすぐにかけます。場合によっては即連帯保証人にも電話します。

あとは状況次第ですが、本当に連絡がつかない場合には緊急連絡先、同居人に連絡します。ただし、契約者ではないので絶対に電話した理由は教えられないのがつらいところです。家賃が遅れていると言ったら情報漏洩ですから。

友人や知人の連絡を先を聞いていることがありますので、番号がわかればこちらにも電話します。これは特に本人が連絡先を持っていない(携帯電話がない、故障、止められているなど)ときに教えてもらうことが多いです。

職場にはあまり電話しません。営業妨害になっても嫌ですし、職場では話せない内容であることが多いからです。しかし、個人事業主や職務形態によっては契約者から積極的にこちらにかけてほしいといわれることがあります。ケースバイケースですね。本人が携帯電話に出ない、で即職場に電話するというのはかなりNGな気がします。

学校にかける。これは普通意味ないです。しかし、意味があるのは外国人で日本語学校に通っている場合は例外ケースが多いです。外国籍の方の場合、日本のシステムを理解していないことがあります。日本に知り合いもいないので、何かあれば学校までかけてほしいといわれていることがありますし、場合によっては日本語学校が緊急連絡先や身元引受人(的な?)になっていることがあります。

契約者が携帯電話に出ないからといって子供のいる学校に電話するのは意味ないです。

郵送編


  1. 請求書を送る
  2. 配達証明を送る
  3. 内容証明を送る
  4. 手紙を送る

電話に出ない場合には請求書を送ることがあります。ただし、送るだけだとあまり意味がないので家まで行って、会えないときに請求書を残すということが多いです。請求書を送るのは主に、件数が多すぎてまったく処理が追いつかないときや極端に遠方なときが多いです。

配達証明を送るのは相手が受け取れる環境にあるかどうかを調べるためです。単に送るだけなら82円の切手で十分です。受け取れるということは深夜、早朝以外の時間帯に家にいるということです。ただし、人によっては局留めにして取りにいくという人もいますが。

内容証明を送るのは請求書の強化版です。滞納が続いて裁判をする前には送りますが、それ以外にも内容証明を送ると相手がビビッて連絡してくることを期待しているというのもあります。実際には内容証明は「内容を証明している」だけの手紙です。それでも年配の方は特にビビる方が多いです。事前に職場に通知を送ってもよいと了承をもらっている場合には職場に内容証明を送る場合がありますが、効果は抜群です。

手紙を送る、というのは請求じゃなくて、このままだとどうなるこうなるという手紙です。請求書の場合には相手が内容がわかっている(と相手が勝手に思っている)ので読まないことがありますが、手紙の場合には開封はしてくれる可能性があります。

訪問編


  1. 契約物件に訪問する
  2. 連帯保証人宅に訪問する
  3. 職場に訪問する
  4. 学校に訪問する
  5. 緊急連絡先宅に訪問する
  6. 友人・知人宅に訪問する
  7. 前住所に訪問する

電話に出なければ当然家まで行きます。連帯保証人宅も同様です。むしろ、連絡がついていても場合によっては家まで行きます。支払い約束をしていたとしても、こちらが支払いを待っている間に夜逃げ準備をしているということもあるからです。支払いの約束をしていれば、その期日までは保証会社は何もしてこないと思っている家賃滞納者はいるようですが、回収部隊は支払い約束をしても払わない層や平気で嘘をつく層がいることを知っていますので、完全には信用できません。

このあたりは経験則もありますが、家まで行って電気、水道、ガスが止まっていないか、部屋に出入りの様子はあるか、借金の取り立てなどが来ていないか、部屋の前の廊下はキレイか、夜電気はついているかなどを確認しています。

知らない人はドン引きかもしれませんが、まったく信用できない人もいるのは事実です。電気、水道、ガス、電話がすべて止まっているとかなり危ないです。ポストが完全にあふれている、あちらの世界の方が家まで来ている、ドアの下側がへこんでいる(ヤミ金などの督促でドアが蹴られている)、秘密のメモがあるケース(業界裏情報です)、新聞がたまっている、ビニール傘がたまっている、自転車の状態(タイヤの空気が入っているか)など、熟練した(!?)スタッフには物件まで行くと入居者の心理状態が手に取るようにわかります。

秘密のメモというのは、電気、水道、ガス、新聞、NHKなどいわゆる家まで集金に来る方の間での秘密情報です。この方々は家まで来たときに会えたか会えないか、問題を起こす人か、支払いはよいか悪いかなどを部屋の外側の特定の箇所に特定の情報を残しています。ただ、ほとんど暗号な上に地域によってルールが違うので通訳できる人から教えてもらわないと記号の意味を理解するのは困難です。読めれば入居者情報が手に入ります。

職場や学校には普通行きません。ですが、個人事業主や特定の職種の方、事前に了解をもらっている方、外国籍の方の場合で日本語学校など行くことはあります。

緊急連絡先宅にも行きますが、優先度はかなり低いです。緊急連絡先というのは通常は親族です。だから何かしらの情報を持っていることが多いので、どうしても連絡がつかない場合には話をしにいくことがあります。

友人・知人は家族ですら知らない情報を持っていることが多いです。ただし、事前に契約者から聞かないと連絡先がわからないので厳しいですが。

前住所というのは契約書に書いている「現住所」のことです。契約物件には契約者が住んでいないというケースがあります。よくあるのは愛人ですが、学生の場合や複数の家を持っている場合、倉庫として利用している場合、寝泊り用など毎日帰ってくる、というわけではないことがあります。

その場合には住んでいる家に行った方が早いので行くことがあります。契約物件が住んでいるとわかっている場合でも前住所に行くことがあります。前住所が実家である場合や関係者が住んでいることが少なからずあるからです。

しかし、すべてのケースでいえますが、契約者本人と連帯保証人以外には家賃が遅れているとは口が裂けてもいえません。そのため、契約物件と連帯保証人の家以外に行くのはすべて例外ケースです。

その他


  1. SMSを送る
  2. 住民票を取る
  3. 戸籍の附票を取る
  4. 104サービスを使う
  5. インターネットで調べる
  6. 時計を使う
  7. 張り込む
  8. ゴミを確認する
  9. ポストを確認する
  10. 電気・水道・ガス各社に問い合わせる
  11. 警察に確認する
  12. 部屋に入る
  13. パチンコ屋に行く
  14. 裁判する

SMS(ショートメッセージサービス)を送るというのは会社のスタンスによります。携帯電話番号にメールが送れるので便利といえば便利ですが、送る内容次第では後々面倒になるので詳細は書けないことが多いです。

住民票は前の住所を探るためです。前述したように関係者に行き着くことがあります。

戸籍の附票は取れれば取ります。本籍地がわかっている場合には附票を取ることで、今まで住んでいたすべての住所がわかります(住民票を移していた場合ですが)。滞納が続くと裁判になりますが、経費がかかりまくるので裁判にするくらいなら全部行きます。

104サービスは意外に知られていませんが、電話機で104を押すと1件いくらで(100円だったかな?)登録している電話番号を教えてくれます。地域と苗字だけでも番号を教えてくれます。

インターネットで調べるのはもはや基本です。名前、会社名などを検索する、メールアドレスがわかれば当然検索する。SNSに登録していないか即調べる。ツイッターとかfacebookとかで特定できることがあります。家賃を遅れているならWEBアーカイブまで調べます。過去の情報から法人の連絡先が引き出せることがあります。

時計を使う、と聞いて???となる方は多いと思います。まず安くてちゃっちい腕時計を用意します。バンドはいらないので外します。契約者の車の後輪の前に置きます。車が動くと時計が壊れるので契約者が何時に家を出るのかが特定できます。逃げ回る方、居留守を使う方には家を出る時間帯を特定して部屋の前で待ちます。

張り込みはドラマでやる刑事と同じです。別にアンパンと牛乳はいりません。物件の前でずっと待っていればそのうち出てくるか、帰ってきますので会えます。

ゴミを確認するのは個人情報保護の観点からかなりリスキー、っていうか犯罪ですのでお勧めしませんが、実際に探偵が行っている手法です。早朝、契約者がゴミを出しますよね、それを遠くから見ていて回収します。ゴミから生活スタイルがほぼすべてわかるのでどうしても連絡がつかない、会えない方に使うことがあるらしいです。言っておきますが私はやったことがないです。

ゴミを捨ているときに会えるでしょ、と思うかもしれませんが、話を避ける家賃滞納者は逃げるのでここまでやっています。会って話すだけなら張り込むだけで会えるのが普通です。

ポストを確認する。貯まっているか、状態はどうか、表札はどうなっているかなどです。人によってはポストの中まで見るそうですが、個人情報の観点からは非常に危険です。ただし、裁判所から許可(っていうのかな?裁判で「やって」と言われる)がでることがあるので、状況次第ではやります。

電気、水道、ガス各社に電話するというのは昔使われていた手法です。今はたぶん使えないと思いますが、地方なら使っているところもあるかもしれません。個人情報を平気で話すので、保証会社にはありがたいですが、社会的にはかなり危ないです。

警察に確認するというのは、捜索願などが出ていないかとかです。どうしても連絡がつかないし、家にも帰っていない場合、普通ではない状況です。本当にまったく連絡がつかない場合には事件の可能性がありますので確認します。

部屋に入るというのは、かなり優先度の低い手段です。あらゆる手段を尽くしても連絡がつかない場合には親族や警察と一緒に部屋に入ることがあります。これは生存確認ですね。今は家族ですら日常的には連絡を取り合いません。遠方にいることも多いです。だから家賃を数ヶ月滞納するというのは、亡くなっている可能性があります。

私は部屋に入って倒れているのを見たこともありましたし(一命を取り留めました)、亡くなっているのも見たことがあります(ご飯食べられません)。物件保全という意味もあります。亡くなって放置すると悪臭がものすごいことになるので近隣住民にも迷惑が掛かります。家族や知人との関係が希薄な場合には保証会社が動かないと、悪臭がすごくなってから近隣住民の要請で家主経由で警察が介入して発見となります。保証会社が入っているとその前に手が打てます。

パチンコ屋に行くというのは冗談に聞こえるでしょうけど、逃げ回っている家賃滞納者が家の近くのパチンコ屋にいることがあります。家賃が遅れて逃げ回ってパチンコかよ、ともはや笑い話ですが、中毒になっている方は借金をしてでもパチンコをします。逃げ回っている方でもパチンコの最中は前しか見ていないので、簡単に近づけます。ただし、それで払えるかは別問題ですが。

裁判する。これは最終手段です。しかし、払えない場合には高いお金を払って裁判するしかありません。

では家賃が遅れたらどうすればよいのか。

家賃が遅れたら連絡してください。すぐに払えるかどうかは別として話さないと状況把握も何もできませんし、不利になるのは家賃が遅れている方です。

ここまでするか!?と思ったかもしれませんけど、ここまでしないと回収できないんです。ただし、いつも全部やっているわけではないです。

本当は、本当に大変な家賃保証会社の回収行動でした。

回収って言うのは大変なもんなんだ
 

念のため、再度言いますが、私が普段からやっているわけではないです。やっていること、やったことがあること、聞いたことがあることです。


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家賃保証会社のお話

家賃保証会社の話というのを見つけました。

本体はカクヨムという株式会社KADOKAWAとはてブで有名なはてなが手を組んで運営しているようです。

ジャンルは自由で、好き放題に小説を書いたり読んだりできるサービスらしいですが、なぜここに家賃保証会社の小説!?と思いました。読めばわかりますが、小説ではありません。ブログと思ったほうが読みやすいです。

特段書く内容でもなかったのですが、現役の家賃保証会社の管理担当(回収担当のこと)が書いているという情報は貴重ですのでご紹介いたします。

出て行くか、払うか───家賃保証会社の話
家賃保証会社の現役管理(回収)担当者が書いてます


いくつか読みましたが、好き嫌いは人によると思います。小説だと思って読まない方が楽しめると思います。

散文体という意味では小説で間違いないのかもしれない。
.

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危険度S級!?現職の保証会社社員からの情報リーク

現職の保証会社社員と名乗る方から連絡が届いております。頂いたメールをそのまま掲載して欲しいという要望でしたが、内容がクリティカルすぎますので抜粋し、一部を伏せさせていただきます。


私は【大手保証会社】に勤めております。
【大手保証会社】に【個人名】さんと言う方がいるのですが、その人がひどいんです。社員を罵倒し、パワハラセクハラは当たり前。人権侵害のような事を言ってきます。過去には社員を飛び込み【伏字】未遂させるぐらい追い込んでいたこともあります。今現在でも督促をする男性の退職する9割以上がその人が原因です。

社内でそういう人がいるからこそ督促が厳しいとか、やくざとか言われるんだと思います。
この現状を世の中に伝えてください。
このままだと付け上がる一方です。
あなただから出来ることなのです。


まずは送っていただいたあなたに感謝いたします。本当は会社名と個人名、何をしたかが具体的に書いてあったのですが、内容の危険度が高いと判断し、私の方で勝手に伏せています。その点は申し訳ございません。

なぜ私が伏せたかというと危険すぎるからです。送ってくる内容が事実かどうかの判断が私にはできません。しかも、相手側の話しも聞かずに一方の話を全面的に信用するには情報が足らなすぎるからです。しかし、情報発信をしてくださいという内容ですので、読者の要望にも答えたい。そんなギリギリのラインで頂きましたメールを抜粋して、伏字にして公開しています。

そして、もう1点、申し訳ないことがあります。このメールを読んで、最初に私が思ったのが、あー、私の会社でなくて良かった、なんです。【伏字】未遂とまで書いているので相当なことなのでしょうが、私は最初に保身に走ったのです。できるだけ中立に、公平に記事を書こうとしていますが、結局は自分が中心なのだと思い知らされました。その点も申し訳ございません。

内容の危険度が高いのでコメントはしません。でも、こういう保証会社が実際に世の中にある、少なくとも、そう感じている社員がこの世のどこかにいる、ということです。悲しいかな、これが現実か。

このメールをいただいて私が思ったのは、先週の@DIMEの記事、衝突や対立を繰り返す社員に苦しめられている人のベストな対処法(2018.06.12)です。コメントはしませんので、興味のある方は私の意志を汲み取っていただけますと幸いです。

パワハラ、いけない、社員折れる

パワハラはいけません!
ご意見は info@hoshokaisha.jp まで

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