というのが家賃保証会社側の立場です。では、実際に保証会社の更新料を払わないとどうなるのか。
まず、保証会社の仕組みからですが、保証会社はストックビジネスです。契約したときの保証料と毎年入る更新料が売上です。契約している間は常に滞納リスクがありますので、延滞が多ければ多いほど儲かりません。しかも、10年くらい前から保証料の値下げが止まらず、家賃の30%とか50%とかでやりくりしています。全く足りません。そこで契約を続ける場合には更新料を毎年取ります。契約時の保証料と比べると少額ですが、契約件数に比例して更新料も多く取れますので大変重要な売上です。ぶっちゃけ、30%の保証料だけでは回りません。だから更新料を取るのは保証会社の生命線です。保証会社も利益を出すために必死なんです。
そんな状態で保証会社の更新料を払わずに無視し続けるとどうなるか?
1、請求が続きます。
2、未納の事実が残ります。
3、引越し時に保証会社の審査が通らなくなります。
4、場合によっては裁判になります。
1つずつ見ていきましょう。
1、請求が続きます。
上でも書きましたが更新料は保証会社の生命線ですので、必死で請求してきます。基本的には家賃の回収と同じルーチンで来ると思ってください。電話だけで家まで来ないだろ、と思っている方。甘いです。ガンガン訪問してきます。回収部隊は普段家賃の回収で外を回っていますから、近くに寄ったついでに訪問する事はよくある話しです。これが回収するまで続くと思ってください。
2、未納の事実が残ります。
つまり延滞歴が残るということです。カードの支払いができないとカードの信用情報に傷がつきますよね。それの保証会社verです。えぇ!?保証会社の履歴に未納が残っても全然怖くない?それってつまり
3、引越し時に保証会社の審査が通らなくなります。
ということです。Aという保証会社の更新料を払わずに引っ越しました(逃げちゃいました)。その後、引越しの際に保証会社を使うことになって、その時にはA社には通りません。もし、A社が所属している団体が(団体は3つしかありませんが)情報を共有していた場合、A社が所属している団体の中の保証会社も延滞歴を知ることになります。この時に、果たしてその保証会社は審査を通すでしょうか?これはつまり、住みたい物件に住めない可能性があるということです。2018年時点で賃貸物件の家賃保証会社利用はだいたい50%~60%と言われています。民法改正の後押しもあって、今後ますます需要がある業界だと言われていますので、将来的に保証会社が利用せざるを得ない時が来る可能性が高いです。ただし、団体によっては(少なくとも今は)情報共有をしていませんし、更新料だけで絶対通さないとも限りません。連帯保証人だけで入居できるケースもあるでしょう。ですので、将来的に住みたい物件にスムーズに入居できないかもしれません、にとどめておきます。
4、場合によっては裁判になります。
更新料だけで裁判になることなんてあるはずが無い。そんなことやって回収しても赤字でしょ。と思うのが普通です。ケースバイケースですが、赤字覚悟で裁判をする事はあります。金額や回数にもよりますが、あんまりふざけた対応をする方には裁判するしかありません。それでも払わなければ差し押さえをします。普通はここまではやりませんが、SNSとかに保証会社の更新料ブッチしてやったZE、うぇーい。とか書く人が出てくるので、そんな舐めた奴への見せしめの意味合いもあると思います。普通は更新料だけで訴訟はありえません。悪質な方に対しての最終手段です。でも、意図的に払わないというのは契約という約束事を破っている方ですから、進退を考えた方が良いです。

なんにせよ、入居した時点で分かっているはずですから、家賃保証会社から更新料の請求が来たら素直に払いましょう。
更新料も遅れないでね。
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