ですが、同じ保証会社でも業界が違えば言葉が同じなので混合することがあるようです。例えば家賃保証会社といえば私たちのような家賃債務保証会社もあれば不動産サブリースもあります。家賃債務保証会社は入居者が家賃をはらわなかった場合には保証会社が家賃を替わりに払うので(一時立替するので)家賃を保証する、という意味で家賃保証会社です。一方、不動産サブリースというのはまた貸し(転貸)のことです。家主から部屋を不動産会社が借ります。その部屋を不動産屋が入居者を探してきて貸します。そうすると家主には常に不動産会社と契約しているので必ず家賃が入ってきます。そういう意味で家賃を保証しているので家賃保証会社です。
保証会社で同じ言葉でかぶっているのはこれだけだと思ったら意外な飛び道具が出てきました。
オリコやニコスは保証会社だというんです。そりゃそうでしょ。だって家賃保証しているから、と思ったんですが話はやや複雑です。
ここで言う保証会社というのは銀行のローンの保証会社という意味です。銀行のカードローンを組んだ場合、支払いが滞っても銀行は督促の連絡をしません。じゃあどうするかと言うとカードローンを組む際にカードローン用の保証会社を入れるので、支払いに滞納があった場合には銀行は即、保証会社に請求します。すると保証会社が銀行に支払って、保証会社から債務者に連絡、督促が行きます。
三菱UFJ銀行のカードローンはアコムかニコスが保証会社になることが多いですし、みずほ銀行のカードローンの場合にはオリコが保証会社になることが多いです。
一方、オリコもニコスも家賃債務保証を行っています。ニコスの場合には家賃債務保証をしているとは言いづらいですが。
問い合わせに回答していて、オリコ、ニコスが保証会社だ、なんだと言っているから家賃債務保証のことだと思っていたら銀行カードローンの話だったという落ちです。
しかし、業界人でもない普通の人には確かに分かりづらいのかも、と思いました。

そういえば昔、誰かが言っていましたね。戦略と戦術は全く違うのに、どちらも戦という漢字が使われるから混合する。ストラテジーとタクティクスなのに、って。
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