家賃保証会社は民法改正の波に乗って(とみんな言っている)業績を伸ばしているところが多いですが、イントラストの公開情報で業績を下方修正していますね。
通期個別業績で
売上高 34億4000万円 → 31億5000万円
営業利益 9億2500万円 → 8億1000万円
経常利益 9億2500万円 → 8億1000万円
純利益 6億3000万円 → 5億4500万円
う~ん、下方修正しすぎ。しかし、下方修正してもまだ純利益が5億円以上出る計算なんですね。儲かってますね。
肝心の下方修正の理由ですが、公式から引用すると
当第2四半期累計期間におきましては、保証事業につきましては、家賃保証サービスにかかる新規契約は順調に推移したものの、賃貸借契約に係る退去が想定を上回ったことなどにより更新保証料が計画を下回ったほか、医療費用保証サービスについては、想定していた取組みの一部立ち上がりが遅れたことなどにより、保証事業の売上高は対計画比 2%減の 726 百万円となる見込であります。また、ソリューション事業につきましては、受託件数が想定を下回ったことなどにより、ソリューション事業の売上高は、対計画比 12%減の 780 百万円となる見込であります。損益面につきましては、オペレーションに係る人件費を中心に費用を当初計画に対して抑制したものの、売上高の減少による影響をカバーできず、営業利益、経常利益及び四半期純利益についても、当初計画を下回る見込みとなりました。
だそうです。長いので3行にまとめます。
退去が多くて保証料が少なかった。
医療保証サービスの立ち上げが遅れた。
ソリューション事業の受託件数が少なかった。
医療保証サービスについては専門外なので分かりません。単純に立ち上げに遅れてお金にできなかっただけのように思えます。ソリューション事業についても分かりません。分かりませんが、多分Doc-onサービスのことじゃないかと勝手に思っています。勘です。
気になるのは保証料のくだりです。家賃保証の新規件数は増えていたようです。しかし、賃貸借契約の解約が多く、保証料が取れなったということです。この時期に引越しが重なったんだろうか?更新料は家賃保証会社にとって非常に重要な収入源です。例えば、毎年1万円を保証料としてとっているとして、1万件が更新すれば1億円、10万件なら10億円です。
ですが、上を見ると
保証事業の売上高は対計画比 2%減の 726 百万円とありますから、保証会社としては7億円程度。ほっと保証(売上高5億円)とニッポンインシュア(売上高10億円)の間くらいの規模間だったんですね。
売上比率を見ると家賃保証会社というよりは本当に総合保証会社ですね。昔は家賃保証会社だったんだけどなー。

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