もともとラクーンホールディングスの子会社でしたが、家賃債務保証をやっているんだよね・・・?くらいの感じだと思っていました。だから私もこのブログではほとんど取り上げたことがありません。意図的に避けていた節はありますが、HPリニューアルに伴い、本格的に家賃保証会社としてやっていくようです。
あるのは羊の皮を被った延滞者と虎の威を借る保証会社で名前が1回出た程度です。
このたび、名前も変わって無事、ラクーンホールディングスの一員らしさが増しましたね。
名前がなんとなくネクストフィナンシャルサービス(現在のエルズサポート)を彷彿とさせますが、きっと保証会社を本格的にやったら思った以上に大変でやっぱり止めたくなって売却した、なんていうことはないと思います。
このラクーンフィナンシャルですが、家賃保証会社とは言っても事業用しか扱わないようです。事業用の家賃保証会社といえば、まず思いつくのがフォーシーズ(ただし、フォーシーズは居住用も広く扱っています)、次にSFビルサポート、アース賃貸保証、ソモ、マリン保証、アラームボックスとかでしょうか。
競合多いですね。一昔前は誰も事業用家賃保証なんて考えていなかったんですが、どこかのタイミングで急激に増えましたね。上で紹介した保証会社は事業用に特に強い保証会社ですので規模は違えど大体どの保証会社も事業用を扱っていますからね。
例によって、Casaはこっそり事業用のページを設けているあたりは抜け目がない。
ラクーンフィナンシャルですが、HPリニューアルに伴いいろいろと公開される情報が出てきたのでこういうのは良いですね。最近はどの保証会社も情報を隠すようになっているのでさっぱりわからない。多分、競合に見せたくないのとサービスが変わりすぎて統一できないから幅を持たせたいんだろうと思います。
ラクーンフィナンシャルの場合、保証料は業界最安の65%~とありますが、65%が本当に業界最安なのかは少々疑問。最大は100%というからどちらかといえば高い部類ではないかな、と予想します。結局は審査次第なのでしょうが。更新料は賃料の10%というわけなので家賃が100万円なら最初に65万円、毎年10万円がミニマム。まー、こんなもんか。
24ヶ月保証で原状回復費用、訴訟費用、残置物撤去までが保証範囲というのでビジネスにしては広いと思いましたが、訴訟費用は最大100万円、原状回復費用と残置物撤去費用は最大でも1か月分が上限と言いますから、全部保証してくれるというよりは一部補填してくれるくらいの意味合いのほうがよいかもしれません。
というよりも、超高額案件は視野に入れていないように見えますね。超高額オフィスとかの保証はリスクを考えると難しすぎて業界でもほとんど手が出せない領域ですからね。
しかし、訴訟費用、原状回復費用、残置物撤去費用を上限ありで保証しているのに、どこかの保証会社みたいに「うちは全部保証しますから大丈夫ですよ!」などと言葉巧みに誘導し、いざ退去の際に保証が足りなくて大家と揉める、みたいにはならないでほしいですね。どことは言いませんけど。
酷い営業は居住用でしか原状回復費用を保証しないのに、事業用でも原状回復費用保証をしているかのように話して契約をとっているそうですから悪質です。
ラクーンの未来はどうなるか・・・期待です。

どうでもいいですが、バイオハザードの舞台はラクーンシティでしたよね。全く関係ないですけど。
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