だからなのかは分かりませんが、ホームページリニューアル前のジェイリースはコンプライアンスを徹底していることを売りにしていましたが、現在ではまったくアピールしていません。既に当たり前になっているのでしょう。
たびたび家賃保証会社の従業員による悪質な取り立てが問題になったりしますので、そういう意味では厳守してほしいですよね。
そんなコンプライアンスは結構、公開されておりません。だから各社独自に取り組んでいるのでしょうが、公開しているところがありました。鹿児島の家賃保証会社アルファーです。名称はマニフェストですから、私たちはこうします、これはしませんという宣言書という意味合いなのでしょう。
なかなか面白い内容なので紹介しましょう。
1.張り紙をしない
他にも文書掲示、書類の投函は中身が見えないように封をするともあります。
2.電話、FAX、訪問の時間帯
午前8時から午後8時まで。
原文には午後20時とありますが、そんな細かいところを突っ込んでいけません。
3.連絡先
連絡が取れるのに勤務先やその他の居所に電話、電報、FAX、訪問をしない
4.声を荒げない
他にも粗暴な対応をしない、脅迫と取られるような言動をしない
5.ドアを叩かない。大声を出さない
6.窓、扉を開けない
7.ポストの中身を持って帰らない。開封しない
8.部屋に入らない。
単独で入室しない、玄関扉を閉めて交渉しないとあります。
9.覗き見しない
10.帰れと言われても帰らない
11.物件に入らない
12.ドアロックしない
水道なども閉めない
13.勝手に解約しない
14.勝手に荷物を搬出、処分しない。
15.契約者の荷物を預かる際に、保管に責任を負わないと約定しない。
アルファーのマニフェストの原文でもそれなりに分かりやすいのですが、やや法的な書き方をしていましたので更に分かりやすく書き直しました。
すごいですねー。どこかの大手保証会社に読ませたいくらいです。全部当たり前のことなんですが、とある家賃の保証会社ではまったく守ってないですからね。恐ろしいですね。
玄関の扉を閉めて交渉しないというのは、ドアを閉めて交渉すると、場合によっては監禁罪に問われる可能性があるので排除したものと思われます。契約者の家ではありますが、所有権は家主にありますし、自宅であってもドアを閉めた状態で玄関に保証会社の社員が立ちふさがっていれば監禁罪になる可能性は確かにありそうです。
ではドアを開けていれば立ちふさがっていいのかと言われるとダメですが、ドアが空いているか閉まっているかで裁判になった際に大きく変わったはずです。
他にも不退去罪、暴行罪、脅迫罪、威迫罪、器物破損罪などなどもろもろの法律違反をカバーしている内容ですね。すばらしい。他の保証会社も公開すればよいのに。
ちなみに、連絡と訪問の時間ですが、アルファーは朝の8時から夜の8時までと設定していますが、入居者によっては朝型の方、夜型の方、様々ですのでこの時間帯でできるのは結構すごいです。
先ほど保証会社の各社公開はしていないと書きましたが、では、団体はどうかと見てみると賃貸保証機構と家賃債務保証事業者協議会には自主ルールという似たような項目がありました。しかし、どちらもコンプライアンス的なものではなく、最低限これだけは守ってね、というような内容です。
どうもコンプライアンスの流行は終わっているらしい。
どうでも良い話ですが、家賃債務保証事業者協議会の自主ルールは普通ですが、賃貸保証機構の自主ルールはひどいです。
何がひどいかと言うとホームページに公開されているPDFのファイル名が
Microsoft Word - draft_業務適正化に関する自主ルール改定案_20160914となっています。
ワードで作っていることは良いとして、ドラフトとか改定案とかばっちり書いてあります。
ドラフトだったけど、これで決まったということですよね?
まだ自主ルールも決まっていないけど、とりあえず公開しているとかじゃないですよね?
最後の20160914という謎の8桁の数字は天からの声で2016年9月14日と聞こえるのですが、まさか2年間もドラフトのまま放置しているということはないでしょうから、ファイル名を書き換えなったのでしょう。
sato という方がbullzipというソフトでワードから変換したそうです。
ネットって怖いね。なんでも分かりますね。そんな情報を公開しているLGOすごいですね。

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