家賃保証会社は家賃の支払い能力を保証する仕事です。その結果、入居者が家賃を遅れたら家主に立替払いします。しかし、家賃保証会社は連帯保証人ではないので支払いをするわけではありません。立替ているだけなので入居者に支払いを求めます。
大体は電話だけで解決するのですが、自分から電話をしない、電話をしても折り返さない、無視するという方は結構問題のある方です。この電話を無視する人が多い多い。多すぎてびっくりするくらい多いです。全体的な割合では少ないのかもしれませんが、母数が多いので1日電話し続けても終わらないくらい電話を無視する人がいます。
そんな電話で解決しない人に電話をし続けても意味がないので、さっさと家まで行きます。家まで行っても無視する人は無視するのですが、会える場合もあります。会うと当然支払いの話をするのですが、言っていることがむちゃくちゃで解決にならない場合には解決する方法ができるまで交渉する必要があります。
家賃は払えないから払えないと言い続ける家賃滞納者、対、払えないのは分かったからいつ、どうやって支払えるのか答えて欲しい家賃保証会社社員の戦いです。いえ、間違えました、戦っていません。交渉です。
だいたい、この手のやり取りは平行線が続くのですが、激高する方は稀です。ですが、激高すると刃物を取り出してくるというのは保証業界ではよく聞く話です。珍しいといえば珍しい話ですが、ぜんぜんあり得る話ですのでさほど驚きません。
ですが、模擬刀ともなれば話はやや別ですね。明確な何かを感じます。
ちなみに、わざわざ模擬刀と書いているのは刀とは明確に違いがあるからです。大きな違いは刃があるかどうか、つまり斬れるかどうかです。要するに見た目だけ日本刀です。叩かれれば痛いですが、刃物ではありません。ですが、先はとがっていますし、刃物ではありませんが、危険なことには間違いありません。何より相手に与える威圧感が普通じゃないです。
今回の事件、家賃延滞者は69歳のおじいちゃんだそうです。場所も川崎市と言いますし、若い頃はやんちゃだったのかもしれません。
ちなみに、ニュースでは模擬刀で脅したということで逮捕されています。この方は家賃が4ヶ月遅れているそうですので普通に考えれば、この後、強制退去になります。
しかし、しかしですよ。私はこのニュースを見て、模擬刀というところよりも注目するところがあります。
家賃保証会社社員の男性(53)
とあります。53歳です。家賃保証会社の回収部隊としてはかなり高齢な部類です。どうなんでしょうね、こういうの。

ちなみに、話が平行線にならない場合でも相手が激高することはあります。色々ありますが、家賃保証会社側が強靭姿勢を貫き通した場合です。この場合、どっちが悪いとは言いませんが、最終的には、やはり刃物を出したほうが悪いことになります。
さて、今回どこの保証会社とは書いていませんが、川崎市ということもあり、何かを思い出してしまいます。
いや、まさかな・・・とは思いますが。
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