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家賃のクレジットカード払いのメリット・デメリット

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昨日のマイナビ賃貸の記事にひどいものがありました。タイトルもズバリ家賃のクレジットカード払い、押さえたいメリット・デメリットとは?です。

なんだか前にも同じことあったな、と思ったらやっぱり同じようなことを書いていました。

前回もまったく同じことを言いましたが、改めて言います。

マイナビ賃貸ほどのメディアでも業界人の監修を入れずに外部の知識のないライターに書かせています。

記事を読んだら分かります。業界の知識を持っていない人が書いた記事です。しかも、それでOKを出したということはろくにチェックもしていないか、テキトーか、どちらにしても世に出す内容じゃありません。仮にもマイナビを冠につけているわけですからちゃんと運用しないとお里が知れます。

私なりにクレジットカードでの家賃払いのメリット・デメリットをまとめると
  • メリット1:ポイントが貯まる
  • メリット2:面倒がない
  • デメリット1:カードの維持費
  • デメリット2:実はぼったくり
といったところでしょうか。

メリット1:ポイントが貯まる
これは分かりやすいですよね。クレジットカードで支払うとカードの種類に応じたポイントが貯まります。感覚値ですが買い物の1%程度がポイントです。家賃10万円なら毎月1,000円分、1年間で12,000円分のポイントが貯まる計算です。

そう考えると入居者にとっては実質、家賃の値下げなのでありがたいことです。

ですが、この値下げにはカラクリがある場合もありますのでデメリットで後述します。

メリット2:面倒がない
これは単に家賃の口座引き落としと同じです。毎月振り込む手間がなくなります、というだけです。毎月振り込む場合、今だとスマホで即振り込み、なんてこともできますが、やはり面倒には違いないです。全てを自動化するのは効率的でよいですね。

クレジットカードだから、というわけではなく、現金の手渡しや振り込みではない、という程度の意味合いです。口座振替(引き落とし)が利用できるならクレジットカードでも口座振替でも手間は同じです。

デメリット1:カードの維持費
これは入居前に持っているクレジットカードを利用できる、ということであればまったく問題ありません。しかし、クレジットカードを指定してくるケースがあります。

VISAかMasterを持っていれば通常は対応可能ですが、例外があります。信販系の家賃保証会社が入っていて、その会社指定のクレジットカードを作らされることです。これには通常、年会費が掛かります。

ポイントが貯まりますのでお得です、と紹介されていますが、よほど家賃が高くない限り貯まるポイントよりも年会費の方が高いです。そのため、はっきり言うと入居者は損をします。

持ちたくも無い2枚目、3枚目のカードを作らされた上に料金も高くなるので入居者のメリットは、ほぼ、ありません。

デメリット2:実はぼったくり
これは不動産業界の闇です。

クレジットカードを家賃支払いに使う場合、誰からカード利用手数料を負担しなければなりません。これが支払額の数%なのですが、家賃の場合、一般的な買い物よりも高額なので毎回結構な手数料が発生します。

通常、この手数料は管理会社が負担します。家主が負担することも例外的にあります。顧客確保のために家賃保証会社が負担することもあります。

家主は家賃収入が自分の収入なので手数料は負担したくありません。家賃保証会社が入っていれば負担することもあるでしょうが、家賃保証会社が入らないこともありますし、入っていても負担しないこともあります。

では、管理会社が素直に負担するかというと、素直じゃない不動産会社は自社で手数料を負担する一方、そもそもの家賃を手数料分値上げしています。

これは事実上、入居者にクレジットカードの利用手数料を負担させているのでNGです。しかし、入居者には家賃が値上げされているのかどうかの実態を調べることは困難ですので非常に分かりづらくなっています。

デメリットの1と2を考えると家賃をクレジットカードで支払うことで入居者にとって余計な出費が増えているだけ、ということもありえます。本当は怖い、不動産業界、の話でした。

ちなみに、冒頭で紹介したマイナビ賃貸の記事ではクレジットカードによる家賃支払いの項目のところに
  • 初期費用を分割で支払うことも可能
  • 利用停止になる恐れがある
などという謎の文言があります。

どちらも”クレジットカードによる家賃支払い”の際に関連して覚えておくとよいことではありますが、関係のない項目です。

賃貸借契約の初期費用の分割払いについては仲介会社または管理会社がクレジットカード支払いに対応している場合の話であって、家賃支払いができるかどうかとは一切関係がありません。仲介会社が紹介だけを行って、管理会社が物件管理だけを行って、家主に直接クレジットカードで支払いをする、ということがありうるからです。

利用停止になる恐れについては家賃とは一切何の関連もありません。単に、クレジットカードの引き落とし日に口座の中にお金がなければカード会社からカードブラックにされるだけの話なので、普段の買い物でも同じことです。

たぶん言いたいのは、家賃をカード払いできるところは初期費用もカード払いできるところも多いから聞いておくとよいことがあるかもね。家賃は普段の買い物よりも高額なのでカードの利用上限を超えやすくなったり、思った以上の出費になって口座の金額では不足することが増えるかもしれないので気をつけてね。程度の意味合いです。

でも口座の中にお金がないってことは家賃が支払えないってことなので、カードブラックになるか、保証会社ブラックになるか、管理会社に怒られるかの違いだと思います。

口座の中にお金はないけど、お金は持っているっていう方の場合、口座に入れる手間が必要なのでメリット2の「面倒がない」がなくなります。

結局クレジットカード払いで入居者が得をするのは
  1. 元々持っているカードが使える
  2. ぼったくりでない
場合に限ります。

ところで、今回の記事には2013年10月より、大手賃貸住宅会社がクレジットカードでの支払いを可能にしたとあります。

はて?会社名が書かれていないので大手賃貸住宅会社がどこのことだかは分かりませんが、私の拙い知識では、2013年10月の大東建託が初期費用のカード払い開始、2014年11月の大東建託が家賃のカード払い開始、のことを言っているのだと思います。
しかし、2014年2月には明和不動産管理が家賃のカード払いを開始していますので、大東建託よりも早いです。もし、2013年10月の段階で家賃のクレジットカード払いをしている不動産会社をご存知の方がいましたらご一報いただけますと助かります。

クレジットカードっていうのは奥が深い


そのうち、家賃の仮想通貨払いとか信用払いとか出て・・・いや、ないか。
ご意見は info@hoshokaisha.jp まで

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