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【予想】売上高の一番高い家賃保証会社はどこか?【2019年版】

家賃保証会社も昔はぜんぜん世間に認知されていませんでしたが、数年前からようやく認知され始めてきました。それだけ需要があったり、問題が露呈されたり、関係会社が増えたりと良いこと悪いことがいろいろあって認知が進んだのだと思います。

日本セーフティーが業界初、売上100億円達成したと大々的に発表があったのが2015年、現在では保証業界のトップ数社が売上100億円を超えています。では、売上高が一番高い家賃保証会社はどこでしょうか?

公開されているデータは少ないですが、それでもかなり絞れるはずです。売上高が一番なら最高の家賃保証会社、というわけではないですが、それだけ利用されているということは何かの指標にはなるはずです。現時点ではまだ最新の決算が出ていないところもありますので、予想という意味も若干含みながら出していきます。

一番になりそうな候補は下記6社です。
1.日本セーフティー
2.全保連
3.Casa
4.日本賃貸保証(JID)
5.オリエントコーポレーション
6.ハウスリーブ

たぶん、2019年の段階で売上で100億円を超えるのは上記6社くらいです。

1.日本セーフティー

公式の決算情報に2013年からの売上推移があります。
2013年12月期 82億7300万円
2014年12月期 94億3000万円
2015年12月期 103億4000万円
2016年12月期 113億1600万円
2017年12月期 128億4300万円
2018年12月期 未発表

推測ですが、2018年12月期で140億円程度行くのではないでしょうか。2019年12月期なら150億円を超えそうです。

2.全保連

こちらも公式の業績推移に載っています。

2015年 約90億円
2016年 約100億円
2017年 117億6000万円
2018年 130億円予想

2017年だけ数字が詳しいとお思いでしょうが、公式の業績推移にはグラフしかないので正確な数値がわかりません。しかし、採用ページには2017年の数字がありましたのでそちらを転記しています。

2019年度なら売上140億円超を狙える位置にいます。CM効果で知名度は抜群ですので、仮に日本セーフティーに何かがあれば逆転する可能性があります。

3.Casa

公式の業績ハイライトに数字があります。

2015年1月期 63億8900万円
2016年1月期 71億3900万円
2017年1月期 80億2200万円
2018年1月期 82億9300万円

一時期に比べれば売上の伸びは鈍化したようにも見えますが、上場していることから投資資金を集めやすいこと、ITソリューションをうまく活用すれば一気に伸びる可能性があること、他の家賃保証会社とは異なり家主を直接取り込もうという戦略がはまれば一気に伸びる可能性があることから、2019年内に100億円超えの可能性があります。

4.日本賃貸保証(JID)

公式の決算情報に直近分だけ数値があります。過去の数値については公開していない(と思います)ので自分で控えた数値だけが全てです。

2017年10月末 127億9000万円
2018年10月末 111億8800万円

なんと、家賃保証会社の大手の中では唯一、売上が落ちています。これは社内体制の大幅変更、社員の流出、社長交代とさまざまな要因が重なったためだと思います。不幸が重なりましたが問題が出尽くせば、回復に向かうと考えられます。どこまで回復するのか、はたまた2019年も落ちるのか不明確すぎますが、地盤はしっかりしていますから伸びれば130億円くらいまでは行きそうです。

6.オリエントコーポレーション

オリコは上場企業ですので決算短信を公開しています。2019年3月期第3四半期決算ハイライトによると

2019年3月期は既に118億円あるそうです。2018年3月期は73億円ですが通期では100億円を超えていましたので、そこを加味すると130億円を超える可能性があります。

ちなみに、オリエントフォレントインシュア単体では58億円です。リクルートフォレントインシュア時代からの引継ぎ案件があったのでそもそもが売上があったので、どこまで伸びたのか見ないと判断ができません。加えてオリコ本体も伸びているので詳細はわかりにくくなっています。

6.ハウスリーブ

親会社の大東建託が公開しています。

2015年3月期 36億8800万円
2016年3月期 64億3100万円
2017年3月期 97億200万円
2018年3月期 109億5400万円
2019年3月期 127億円(計画)

伸び率が異常です。しかし、現在は安定しているようですので、計画通り130億円前後に落ち着くように思えます。ただし、大東建託の子会社という位置ですので通常の家賃保証会社と一緒くたにはできません。

そうすると可能性では2019年は日本セーフティーで150億円、全保連で140億円、それ以外の大手家賃保証会社で130億円、くらいは行く可能性があります。伸び率を考えるとCasaが130億円は厳しいでしょうが、化けると一気に化けるかもしれません。

どこかが傾けば順位は簡単に上下しそうです。

しかし、いずれも大手とはいえ、家賃保証会社って市場が大きい割には売上額がまだまだ取れていない印象ですよね。これで保証会社の利用率7割とか8割とか言っていますから市場っていうのは何なのか、とか考えてしまいます。

売上がすべてではないけれど・・・


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