2月、3月は引越しピークですから時期の問題かもしれません。こういう時期に質問が多くなるというの家賃保証会社の審査に落ちている人がそれなりにいる、ということかもしれません。
どうやっても家賃保証会社の審査に落ちてしまう、自分は保証ブラックだ、という方がいます。
保証ブラックとは、どの家賃保証会社の審査にも落ちてしまう人のこと。
過去に家賃保証会社に家賃を払わず逃げてしまった人などが保証業界のブラックリストに載っていると言っていますが。そんなものはありません!
前にも書きましたが家賃保証会社の審査に通らない人は、
- 収入のない人
- 未成年単独
- 暴力団関係者
収入のない人は普通、家賃保証会社の審査に通りません。地方の家賃保証会社に無収入でも預金がある人は審査に通ったという話を聞いたことがありますが、一般的ではありません。審査に通らない理由は簡単で、家賃を払い続ける能力がないと判断されるからです。一般に家賃は収入の3分の1と言われていますが、最近では収入の4分の1という方も出てきているくらいです。それだけ支払い続けるのは大変だったりします。いくら預金があるとはいえ、長い目で見ると審査を通せないことが多いです。
未成年単独は契約自体が無理です。家賃保証会社の審査はもちろん、不動産会社の審査にも落ちます。普通は貸せません。例外は結婚している場合ですが、結婚している場合には夫婦で引っ越してくるのでどっちみち未成年単独では審査は通りません。未成年は法律で守られているので、契約しても後々一方的に破棄されるリスクがあるので大家も敬遠しがちです。ただ、親を連帯保証人にしたり、契約者を親にして入居者を未成年の方にする、などで審査は通ります。
暴力団関係者はすべてが無理です。今の世の中、暴力団には部屋を貸せません。当然審査も通せません。身分を隠して入居する方は多いです。そして、まともな人で審査して実際に住むのは暴力団というケースもあります。
では、この3つ以外で家賃保証会社の審査に落ちたという人はどんな方でしょうか?
おそらく、ブラックリストに載っている方、個人事業主または法人化して間もない方、過去に家賃保証会社で滞納をした方の3パターンが多いと思います。
ブラックリストに載っているという方。最初に断っておきますが「ブラックリスト」というリストはありません。これは俗語です。借金(住宅ローンなども含む)をすると信用機関に情報が保存されます。そして、毎月返済した、返済していない、遅延したという記録が残ります。借り入れをしようとしてアコムとかアイフルに行くと信用機関の情報を見てお金を貸せるかを審査しますので、信用機関に返済していない月が多い人にはお金を貸しません。アコム、アイフルで借りられないからとプロミスに行ってもレイクに行っても借りられません。これを人が勝手に「自分はブラックリストに載っている」と言っているだけです。
さて、普通の家賃保証会社は信用機関情報を参照しませんので、ブラックリストに載っていてもいなくても関係がありませんが、オリコカードやエポスカードのような信販系の家賃保証会社は審査の際に信用保証情報を参照しますので、ブラックリストに載っている方は保証審査を通しません。
次に個人事業主または法人化して間もない人ですが、この属性の方はお金を持っていても、きちんと仕事をしていて収入が安定していても審査に落ちることがあります。特に独立してすぐの方はとにかく審査に落ちます。本来信用があるはずなのですが、社会的な信用度合いはわけのわからない会社員よりも低いのが現実です。ただし、積極的に受け入れている家賃保証会社もありますので、審査に落ちたら他の家賃保証会社を試してみましょう。
過去に家賃保証会社に支払うべきものがあったのに支払わずにいる方は、その家賃保証会社や家賃保証会社が加盟している団体内のほかの家賃保証会社の審査に通らない可能性があります。これは過去に家賃が滞納したことがあるという情報を共有しているためです。
これ以外にも家賃保証会社の審査に落ちる方がいます。それは、家賃保証会社の独自の審査にひっかかった人です。こういう場合には他の家賃保証会社を使いましょう。それで普通は通ります。

ご意見は info@hoshokaisha.jp またはコメントまで
- 関連記事
-
-
家賃保証会社イントラストの売上単価はいくらなのか? 2018/12/13
-
登録保証会社、更に増える。予想外れまくる(現在52社) 2018/06/27
-
家賃保証会社の外国語対応状況【31社】 2019/04/07
-