・リプラス
・リアルコ
・八丁堀保証(S-net)
・さわやか保証(スピードネット)
・VESTA(MAG)
・ウィル賃貸保証
・明幸賃貸保証
・ソフトニーズ
・kabukume
・スタンホープ
探せばもっとあるはずです。潰れた家賃保証会社以外にも撤退したり買収されたりと、保証会社はとにかく無くなります。2008年から2010年くらいに一気に淘汰された印象がありますね。最近は落ち着いたのかなとも思います。
稼げるかどうかは保証会社の体質に大きく依存すると思います。家賃を立て替えて回収するまでしっかりやる保証会社もあれば、営業で件数を確保して売上を確保するけど回収は微妙でジリ貧な保証会社もあると思います。大手は結構HPに決算を出しているので見てみると損益が分かってよいんじゃないかな。
基本的に保証会社の売上は入居するときに払う保証料と更新する時の保証料だけです。家賃を全く遅れない優良な入居者は売上に貢献してくれるありがたい方。一方家賃が遅れる人は立替手続き、回収手続きがあるので手間が掛かるし、家賃が遅れるような人なので連絡が付かない、支払いが遅いととにかくルーズ。回収の際に損害金をとっても完全に赤字です。だから遅れた時点で保証会社にとっては赤字です。更に悪い入居者になると家賃が遅れた挙句逃げちゃう。でも荷物は残ったままだから訴訟するしかない(勝手に処分できない)。訴訟するとべらぼうにお金が掛かるので全く割に合いません。
そして家賃が遅れない優良な入居者は毎回更新のたびに保証料を入れてくれるので保証会社には神様みたいな人です。家賃が遅れる人でもなんだかんだと更新の保証料を払ってくれるのはありがたいことです。訴訟になるような人は更新の保証料なんて払うわけないので本当に赤字です。
だから保証会社としてはどれだけ優良な入居者を抱えるかが非常に大きな問題です。とはいえなんでもかんでも受け入れると不況が来たときに一度に多額の家賃を立て替えるので回収ができないと駄目。とはいえ保証会社としては受け入れないと不動産会社から愛想を尽かされるので高い承認率を維持しないと駄目。そしてそれだけの資金がないと駄目。過去に倒産した保証会社を見ると売上は相当規模の大きいところも多いです。営業力で売上を確保したものの、一度に立て替える額も多くなってしまい、それに回収が伴わなかったのだと思います。あとは訴訟のノウハウがないと駄目。訴訟しているということは家賃は全く回収が望めないという事。つまり毎月家賃が出て行く一方で全く回収できない債権になっているという事。だから訴訟は極力短く終わらせる必要があります。訴訟件数が多い保証会社と危ないとか事情も知らない人がネットで書いていますが、実態は訴訟件数が多いから危ないのではなく、うまい訴訟のやり方を知らない保証会社は危ないが正しいです。
そういうわけで保証会社に必要なのはこんな感じ。
・売上(保証料)を確保する営業力
・高い承認率を維持できる経営力
・立て替えるだけの資金力
・回収ノウハウ
・訴訟ノウハウ
全部じゃねーかと思う方。その通りです。だから流行っているからと参入してくる会社は撤退するんですよね。餅は餅屋に任せればよいという事かな。だから保証会社はなかなか稼げない。黒字にしているというのならともかく、稼げているのは全国に150社あると言われている保証会社でも本当に上位だけだと思いますよ。
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