家賃の支払いは一般的には月末です。27日や25日もよくある話ですが、おおよそ月末までに入れる契約になっていると思います。
そして、多くの管理会社、家主は月初に家賃の入金があるかどうかを確認しているようです。入金を確認してから家賃保証会社に延滞報告をするわけです。
すると今年の場合、ゴールデンウィーク明けの5月7日に大量の延滞報告が届くわけです。
毎月の話をすると、月初に延滞報告が来ますが、家主も毎月1日に確認するわけではなく、3日だったり、5日だったり、場合によっては管理会社から入居者にアクションを取ってそれでも回収できなかったときに保証会社に依頼することもあります。
すると1日に少し、2日に少し、3日に少しの延滞報告が届きます。戦いでもそうですが、兵力の逐次投入はいけません。逐次撃破されてしまうからです。相手に勝つためには集中投下をしないとだめです。
家賃延滞は戦いではないですが、現場職員からすると戦いみたいなものです。毎月、月初に逐次投入されるので保証会社は逐次撃破できます。家賃が遅れている人を相手にしているとはいえ、全員が悪い人ではありません。毎月遅れている人もいれば、今回はじめての人もいます。毎月遅れているとは言っても自主的に連絡をくれる人もいますし、毎月無視する人もいます。
回収部隊は家賃が遅れていると連絡が来たものから順次対応します。電話に出なければ家まで行くこともしますが、できれば電話だけで片付けたいのは本音です。だから少しずつが来る分には対応しやすいです。
しかし、ゴールデンウィークが明けるのは5月7日。毎月1日に家賃の入金確認をしている管理会社は7日に確認する可能性があります。7日に延滞報告が来ればよい方で、そこから数日後に届くというケースは十分考えられます。
つまり、7日か8日にかなりの量がまとまって報告が来て、その数日後に第2弾がまとまって届く可能性が高いです。そのため、今年の月初はかなり大変になりそうです。
ですが、世の中はうまくできているもので、5月はゴールデンウィークだから行動できる日数が少ないのかと思えば、そんなことはなく、平日は19日間あります。年末年始の1月、12月、単純に日数が少ないはずの2月、ゴールデンウィークのある5月、だいたい平日が少ない日でも19日、普段と大差ありません。不思議。
たぶん、国のえらい人が祝日をうまく調整しているんでしょうね。
というわけで、5月は休みが前半に集中しているだけの普通の月というお話でした。
ちなみに、5月病という言葉が世の中にあります。4月に入った新入社員がゴールデンウィークをはさむとダメになる現象ですね。これに似た現象がこの業界にあって、長い連休があると入居者が夜逃げするという謎のジンクスがあります。
もしかして、うちだけでしょうか!?

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