質問は以下の5つ
1.在籍会社使った時に分かってて審査承認するケースはありますか?
2.保証人がいなくて保証人を斡旋してくれる会社を利用したのってバレてるもんなんですか?
3.審査の時には、会社や緊急連絡先に連絡するんですか?
4.審査に落ちた場合、理由は教えてもらえるんですか? 不動産屋さんにも理由はバレちゃうの?
順にご説明いたします。
1.在籍会社使った時に分かってて審査承認するケースはありますか?
この場合の在籍会社というのは、勤務先のことだと思います。
実際に勤務している会社ではない在籍確認用の勤務先に依頼するという意味だとして話を進めます。
無職の方を審査する場合や勤務先にどうしても連絡して欲しくないときに在籍会社を申込書欄に記入して保証会社の申込みをする場合があります。
家賃保証会社でも在籍会社の存在は知っていますし、過去のデータで取りためているので、ぶっちゃけ、大手在籍会社(っていうのか?)なら知っています。
しかし、家賃保証会社もそういうのは空気を読んでスルーすることがあります。
勤務先がわからなくても他の情報で審査が通ると判断された場合には問題なく審査を通過することは普通です。連帯保証人がしっかりしていればそれだけで審査OKなんていうのもよくあります。
また、在籍会社かどうかを把握していない場合があっても、そもそもすべての勤務先に電話して在籍を確認しているわけではないので、在籍会社を使うだけ無駄になることもあります。
なぜ勤務先に電話して確認しないかというと、審査する部署は1日に大量の件数をさばく必要があるので、1件1件丁寧に見ていると日が暮れます。日が暮れると審査が遅いとクレームになるので、大丈夫そうな案件は通します。
では、何をもって大丈夫か大丈夫でないかですが、そこはさすがに秘密です。家賃保証会社は各社独自審査をしていますので、審査内容は完全に非公開が普通です。
ただし、審査内容は独自といえば聞こえはよいですが、審査方法についてどことも共有しておらず、誰からも教えてもらわず、外部機関をいれずに成長した業界なので独自と言っているだけで、ぶっちゃけ各社、審査は肌感覚です。
家賃保証会社の中でも大手はきちんとしている・・・はずです。
しかし、大手でもフォーシーズのように無職でなければ正真正銘誰でも通す家賃保証会社もあります。たぶん、戦略として他社との差別化を図りつつ、不動産屋の成約率に貢献する代わりに営業件数を確保するという手法をとっているのだと思います。
一口に家賃保証会社の審査と言ってもさまざまだった、という話。
ぶっちゃけ過ぎかもしませんので、怒られたら消します。
2.保証人がいなくて保証人を斡旋してくれる会社を利用したのってバレてるもんなんですか?
保証人斡旋会社とか保証人屋とかいいますが、賃貸借契約や保証契約の連帯保証人になるかわりに1件いくらをもらうというお小遣い稼ぎをしている団体や個人です。
保証人を斡旋されている場合であっても連帯保証人になるための書類を準備してくれて対応してくれればその人は連帯保証人ですから審査には影響しません。
当然ですが、書類不備や電話での本人確認ができない場合などでは審査に落ちます。
ちなみに、連帯保証人を個人でやっている方で、あまりにも連帯保証人になりすぎて有名になっている人が何人かいます。家賃保証会社ではそういう方も把握していますが、連帯保証人として機能しているのであればまったく問題ありませんので審査は通します。
ですが、連帯保証人になったのに連帯保証人として機能しない場合には、家賃保証会社の社内ブラックになる可能性があります。保証人斡旋会社を使うことで、社内ブラックになっている人を使って審査をすることで、斡旋会社を使った申込者まで社内ブラックになる可能性がありますので、斡旋会社を使うことはお勧めしません。
これも家賃保証会社によってやり方は違うと思います。各社、独自審査をしますから。
3.審査の時には、会社や緊急連絡先に連絡するんですか?
必ずしも連絡するとは限りません。
勤務先に連絡をするのは、勤務先を確認する必要があると判断された場合です。どんな場合に勤務先の確認が必要なのかは審査内容に関わるので非公開とさせていただきます。
緊急連絡先には連絡する必要がありません。
そんなことをするくらいなら次の審査を進めます。審査する部署はそれくらい忙しいです。
ですが、すべての連絡先に確認する保証会社もあるかもしれません。家賃保証会社の審査は独自審査ですから。
4.審査に落ちた場合、理由は教えてもらえるんですか? 不動産屋さんにも理由はバレちゃうの?
審査に落ちた理由は教えられません。審査内容に関わるからです。
不動産屋に聞かれても教えられません。完全に非公開なのが一般的です。
ですが、1つだけ注意してください。
部屋を借りる際には賃貸借契約の審査と保証契約の審査が必要です。
保証契約の審査が通った場合であっても、賃貸借契約の審査に落ちた場合には不動産屋(仲介会社)から保証会社の審査が落ちたので部屋は貸せないといってくることがあります。
どういうことかというと、保証会社は多少のリスクを取ってでも案件を確保します。だから審査は比較的通りやすいです。しかし、管理会社や家主からすると良いお客さんを確保するために多少厳し目に審査をします。
そこで正直に家主の審査に落ちたと言ってしまうと申込者から不動産屋にクレームを言ってくることがあるので家賃保証会社の審査が落ちたことにするのです。家賃保証会社では審査内容は教えられませんので、そこを利用するわけです。
ちなみに、入居申込者から直接、家賃保証会社に審査は通ったのか、落ちたのかと聞かれても普通は教えられません。本人確認ができない以上は個人情報流出に繋がる可能性があるので不動産屋経由で連絡してくださいと伝えるのが普通です。
そのために家賃保証会社は不動産屋に手数料を払っています。
本人確認が間違いなく取れた場合には教える可能性もあるかもしれませんが、普通ないでしょうね。
いずれにしても、最悪の場合、申込書の内容が事実ではない場合には申込者の場合は社内ブラック、不動産屋の場合には契約が無効(家賃の立て替えの停止)の可能性がありますから事実を書く方がよいです。

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