元・家賃保証会社社員が本気で何でも答えたら

家賃保証会社に関してネットには嘘や誤解が多すぎる。だから自分が答える!

家賃が遅れる人は危機感が無くて数字の把握ができていない

別に批判するわけじゃありません。

家賃保証会社側としても家賃が遅れる人はありがたくないので減ってほしいわけです。家賃が遅れている人がいるおかげでお前らの給料が、とか言う人もいますが、そういう人は何もわかっていないどうでもよい人なので放っておきます。

しかし、家賃が遅れる人は家賃滞納を解消しないといけません。

では、家賃が遅れる人には何が問題か?
  • 危機感が無い
  • 数字の把握ができていない

問題はいろいろ考えられますが、大きくいうとこの2つだと思います。

危機感が無くて、かつ、数字の把握ができていないのに家賃が払えている人は、単に給料が支出よりも多いとか、子供がいないとか、誠意のある人かなど別の理由で支払いができている可能性が高いです。

断っておきますが、子供がいるのが悪いというわけではありません。子供がいるとお金がかかるので、相対的に家賃遅れに繋がりやすいというだけです。また、家賃が遅れる人に誠意がある人がいないわけではありませんが、本当に誠意がある人は契約内容を守るので遅れにくいというだけです。

家賃滞納者は危機感が足りない!?



危機感というのは、このまま家賃が遅れ続けたらどうなるのか、という単純で簡単な未来の予想ができないということです。

現状でいっぱいいっぱいになっているというのはあるのでしょうが、仕事が変わって家賃支払いができないというのはよくある話です。

今流行の「炎上覚悟で書きますが」、仕事が変わったのが家賃延滞の理由なら仕事が変わっていなくても家賃が遅れる人です。

家賃というのは毎月期日があって支払額が決まっています。毎月の固定費です。仕事が変わる前からそんなことはわかっていたはずですし、仕事が変わる前に生活費は確保しておくべきです。

本質的な理由は仕事が変わったことや給料日が変わったことではなく、毎月の固定費の支払いをするという危機感がないことです。

というか、もはやこんなことは危機感ですらないのですが、家賃が遅れない人(普通の人)と家賃が遅れる人ではこのあたりから感覚が違います。

家賃はお金があるときに支払うものという、わけのわからない理屈を言う人もいますが、まったくの論外です。

仕事が変わったから家賃が払えない人は貯金がないということです。つまり、病気や怪我で仕事ができなくなっても支払いができなくなる人です。

毎月の生活がカツカツすぎるのが家賃延滞の理由なのでしょうが、そんなことは家賃が払えている人も一緒です。今、日本ではみんなお金がありません。

普通の人はなんとしてでも(という感覚はないのでしょうが、当たり前に)家賃を支払おうとします。仮に支払いができない場合には事前に何かしら動きますし、連絡もします。

普通の人は、間違っても数ヶ月家賃が遅れたり、退去交渉になったり、裁判になったりしません。

一例として仕事が変わった人、というのを出しましたが、家賃が遅れる人は総じて危機感がないです。あると言っている方はあると思っているだけです。

また、仕事が変わって家賃が遅れる人でも事前に、自分から連絡してきて、素直に謝って、約束通りに支払う人は良い延滞者です(という言い方が正しいのかはわかりませんが)。普通の人はこうします。

自分に近い将来何が訪れるのかをよくよく考えて生活している人はだいたい大丈夫です。

家賃が遅れている人では、たとえば、出産、子供の入園、転職など考えていますか?

あとパチンコやめろ。

あれは高確率で負けるようにできています。やるなとは言いませんが、遊びですので、余力でやってください。

数字が把握できていないと家賃が遅れる!?



これも多いです。

数字というのはそんなに難しい数字ではありません。家計簿をつけろとは言いませんが、家賃延滞者はだいたい家計簿をつけていません。

家計簿をつけるのが良いとはいいませんが、数字の把握には役立ちます。

たとえば、給料が手取りで20万円だとします。家賃、水道光熱費、携帯代、ネット回線代あたりは固定費です。これに食費くらいがあれば最低限の生活費は出ます。あとは保険代とか電車賃とかローンの返済とか毎月必ずかかる費用があるはずです。これを差し引きます。

これだけで簡単な余力はわかるはずなんですが、家賃が遅れている人はこの数字をまったくわかっていません。ビックリするほどわかっていません。

先ほどの危機感の話は意識の問題です。しかし、数字の把握は実際問題です。

上の例は本当に簡単な数字ですから、実際には突発的にかかる費用がよくあります。病院代、法事、入園など。それくらいは想定できる範囲です。

家賃が遅れすぎて末期になっている方は家賃以外にも水道・ガス・電気がすべて止められ、携帯も止められているなんていうのは普通です。

そうなる前に数字を把握しておけば解決の糸口にはなるはずです。

ではそういうことができない人はどうするのか?

事前に、それが無理でもできるだけ早く誰かに相談してください。

それが無理なら家賃保証会社に連絡してください。家賃保証会社には入居者の事情は関係がありませんが、それでも支払いについて相談すれば乗ってくれることもあります。ただし、単に支払えと言ってきたり、まったく相談に乗ってくれないということはありますが、家賃保証会社も今やそんなことを言ってられない時代になりつつあります。

今では誰でも遅れる可能性のある時代になりつつありますので、個人コンサルじゃない家賃保証会社も個人コンサル色が強くなっていくはずです。

というよりも、今、民法改正で家賃保証会社の需要が増えて、利用が増えると延滞の根本を正さないと今後延滞件数が多すぎて家賃保証会社が対応仕切れなくなる可能性がありますので、家賃保証会社も変わらないといけない局面です。

オラつく家賃保証会社は完全に終わりか、契約件数を取りに行かないところでしょうね。

危険、危ない、危機感。。。


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