ハウスリーブの平成30年3月31日時点での貸借対照表によると流動負債のところに退去滞納者引当金が1億円と書いてあります。続いてその下に代位弁済引当金が30億円とあります。さて、これをどう見ようか?
引き当て金というのが良く分からないのですが、将来的にある目的で使うから積み立てておくお金、という意味で良いでしょうか?そうなるとこれは、家賃が滞納した挙句、逃げちゃって回収できない分が1億円、1年間の合計で30億円立て替える予定という意味に見えます。
1年間で30億円立て替えるとすると1ヶ月では約2億5000万円の立替です。仮に家賃の平均が10万円だとすると毎月2500件の立替、家賃の平均が5万円だとすると毎月5000件の立替が発生する計算です。参考になるかは分かりませんが、業界最大手である日本セーフティーの流動負債項目には未払い金19億円(平成29年12月)とあります。代位弁済引当金と未払い金は一致しませんので参考になるのかも微妙すぎる比較ですが、どうもハウスリーブの立替が多すぎる気がする。ただ、売上額が公表されていないのでやはり比較できない。
単純に考えると年間で1億円も未回収で逃げられているというのはそこまで回収を追っていないようにも思えますが、やはり売上が出ていないので規模が分からない。

欲しいだろうと決算を開示したら、もっと欲しいと言われたという好例(!?)です。
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