元・家賃保証会社社員が本気で何でも答えたら

家賃保証会社に関してネットには嘘や誤解が多すぎる。だから自分が答える!

家賃保証会社社員が考える。賃貸 VS 持ち家 part1

まずもって、最初に。賃貸 VS 持ち家の議論が定期的にありますが、この議論に意味はありません。どちらの言い分が正しく、どのように生きたいかで結論が異なります。短距離走者の筋肉と長距離走者の筋肉でどちらの筋肉がより優秀か、みたいな感じで優劣がありません(どういう例えだ・・・)。ただ、考える点はいくつかあります。

賃貸のメリット
・ライフスタイルに合わせて、広さ・場所を変えられる
・高いところにも安いところにも、収入にあわせて住める
・隣人が嫌なときには引っ越せる
・物件の瑕疵は家主に文句が言える
・引越しが楽しい!?

賃貸のデメリット
・単月では高い
・自由度が低い(壁に穴とか空けられない)
・家賃が遅れると保証会社の社員がうざい!?

持ち家のメリット
・自由にリフォームできる
・夢のマイホーム
・単月では安い

持ち家のデメリット
・隣人が嫌いでも引っ越しづらい
・支払いが遅れると銀行がうざい!?
・固定資産税とかリフォーム代とかが超高い
・全部自己責任
・町内会とかマジうざい

要するに持ち家の方が安くてよいが、賃貸は家主に文句を言えて、嫌なら出て行けるということです。隣人トラブルはかなり大きいポイントです。保証会社の立場からすると賃貸が少なくなると保証料、つまり保証会社の売上も下がるので賃貸が良いといいたいところですが、トータルで言えば持ち家の方が良いと思います。

持ち家の方が良いと思うというのは、保証会社の社員の立場というよりは、保証会社の回収部隊をしている私個人の考えと言えますが。持ち家っていうのは、多くは家族がいる人が買います。独り身でマンションを買う人も大勢いますが、感覚では家族で住みますので。回収の経験から言うと、子供がいるとお金がない。別に子持ち家庭を悪く言うつもりは全くありません。でも経験則に言わせると圧倒的に子供がいる家庭で家賃延滞が多い気がします。具体的な数値が出せなくて申し訳ないのですが、それだけ子供にお金が掛かるということなのでしょう。悲しいことです。何とかしてよ、政府。

逆に圧倒的に遅れないのは夫婦共働きで子供がいない家庭。これは家賃が遅れませんので私たちとは縁がない家庭です。家賃延滞の確率で言えば、一人暮らしでも様々な理由でたくさんいます。単純な比率では一人暮らしの方が多いように思えますが、私が言いたいのは、ローンを組んで家を買えるくらいなら買っておいた方が絶対得。持ち家には家賃という概念がないので全て自己責任。もし支払いが遅れるようなら銀行が出てきてお察しくださいとなるだけなので、そうならないように必死で支払うはずです。賃貸物件では家賃が遅れると、悪いやつは居住権とか、人権とか、基本的人権とかを振りかざして裁判に持ち込まないといけないくらい入居者の立場が強い。

それに持ち家の強みは、何かあれば団体信用保険があるし、最悪売却すればなんとかなるケースも多いです。売却してローンが残ると悲惨ですが、まとまった資金が入るのでよく・・・ないですね。

だがマイホームという夢を見せるのは政府の罠だった

part2に続く。

家賃が遅れて欲しくないということです。でも買えるんなら買った方が良いと思わなくはない。
ご意見は info@hoshokaisha.jp まで
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